住宅購入を検討する際に、新築住宅と中古住宅のどちらにするか迷う方も多いのではないでしょうか。
新築住宅は、自分好みに間取りや設備を決められるというメリットがありますが、初期費用が高額になりやすいというデメリットがあります。一方、中古住宅は、初期費用を抑えられるというメリットがありますが、物件の状態や周辺環境などを事前にしっかりと確認しておく必要があるというデメリットがあります。
そこで、今回は中古住宅の購入を検討している方に向けて、購入の流れと、事前に確認しておきたいポイントについて解説します。
購入前の確認ポイント
物件を購入する前に確認しておきたいポイントは以下の通りです。
ホームインスペクションを受ける
中古住宅は、経年劣化や施工不良などによって、目に見えない欠陥を抱えている可能性があります。そのため、中古住宅を購入する際には、ホームインスペクションを受けることが重要です。
ホームインスペクションとは、専門の住宅診断士が、建物の劣化状況や欠陥の有無を調査するサービスです。雨漏りやシロアリ被害、建物の傾きなどの劣化状況はもちろん、新築時の施工不良なども発見することができます。
必要な書類の不動産売買において、重要事項説明書と売買契約書は、購入前に必ず確認すべき重要な書類です。
確認
不動産売買において、重要事項説明書と売買契約書は、購入前に必ず確認すべき重要な書類です。
重要事項説明書には、物件の所在地、面積、構造、取引条件など、物件に関する重要な情報が記載されています。売買契約書には、売買代金、支払時期、引渡時期など、売買に関する具体的な内容が記載されています。
中古物件を購入する際には、これらの書類の内容をしっかりと確認して、購入後トラブルにならないようにしましょう。
売買契約書などの書類は、予め依頼しておかないと用意してもらえないこともあるので、必要な方は必ず問い合わせましょう。
必要な金額の確認
中古住宅を購入するなら、住宅ローンの月々の返済金額や頭金などを事前に計算しておきましょう。月々の返済金額が高すぎると、生活費が苦しくなったり、引っ越し費用が足りなくなったりする可能性があります。
例えば、月々の返済金額を30万円に設定した場合、手取り月収が40万円だと、残りの10万円で生活費をまかなわなければなりません。もし、子どもの教育費や病気などの予期せぬ出費があったら、生活が苦しくなる可能性があります。また、引っ越し費用は、家具や家電の購入費、運送費など、数十万円かかる場合もあります。
住宅ローンの返済は長期間続くため、無理のない返済計画を立てることが大切です。
引渡しまでのスケジュール確認
中古住宅を購入する際には、希望の物件が空き家かどうかを確認しましょう。空き家の場合はすぐに入居できますが、まだ人が住んでいる場合は、引き渡しまで仮住まいを用意する必要があります。
仮住まいの費用は、家賃や敷金、礼金、引っ越し費用など、数十万円から数百万円かかる場合もあります。そのため、仮住まいの費用も考慮して、購入時期を決めることが大切です。
住宅ローンの審査や契約、引渡しなどの手続きに時間がかかる場合もあるので、余裕を持って計画を立てましょう。
耐震性能の確認
中古住宅を購入する際、耐震性能の確認は非常に重要です。なぜなら、物件によって適用されている耐震基準が異なるため、安全性に大きな差が生じる可能性があるからです。
1981年5月までに建てられた住宅は、旧耐震基準に基づいており、震度5程度の地震にしか耐えられない構造となっています。一方、1982年6月以降に建てられた住宅は、新耐震基準により、震度7程度の地震に耐えうるよう設計されています。
旧耐震基準の住宅は、新耐震基準のものと比較して倒壊のリスクが高く、住宅ローンの控除も利用できないことが多いです。中古住宅を購入する際は、物件が建てられた時期を確認しましょう。
中古住宅購入の流れ
物件の購入の流れを3ステップ分けて解説します。
購入したい物件を決める
中古物件の購入を考えているなら、まずは自分のニーズに合った物件を見つけることが重要です。予算や間取り、内装、立地、築年数など、希望する条件を明確にしましょう。不動産会社やインターネットを活用して情報を集め、複数の物件を比較することが大切です。
例えば、ビブレホーム淡路島なら自然に囲まれた中古物件や、利便性に優れているエリアの物件など、条件に合わせた中古物件を探すことができます・
特に、気になる物件は実際に内覧することが重要です。内覧を通じて、物件の実際の様子を確認し、自分の希望に合っているかを判断できます。また、物件の周辺環境もチェックし、交通の便や騒音など、生活に影響を与える要素がないかを確認することも忘れないようにしましょう。
申し込み
購入したい中古物件が決まったら、売主へ購入申請を行います。購入したい中古物件が決まったら、売主へ購入申請を行います。売主へ購入申請を行うには、不動産会社を利用する方法が一般的です。
不動産会社を利用する場合は、不動産会社に購入希望を伝え、購入申込書を作成してもらいます。購入申込書には、希望する価格や条件を記載します。
売主が購入申込書を確認後、契約日や契約条件を調整するといった具体的な商談が始まります。この時点ではまだ契約していないので、購入希望を撤回することも可能です。
契約
中古物件の購入に際しては、最初に重要事項の説明を受けることがスタートとなります。この段階では、物件の詳細や周辺環境に関する情報をしっかりと把握することが重要です。
次に、売買契約の手続きに移ります。この時、物件の所在地、価格、支払い方法、引渡し時期などが契約書に記されることになります。サインをする前には、契約内容を細かくチェックし、疑問点があれば売主や不動産会社に確認しましょう。契約書に署名し、頭金と手付金を支払うことで、売買契約が成立します。
その後、住宅ローンの本審査が行われます。本審査を通過したら、団体信用生命保険への加入が続きます。この保険は、万が一の際に、ローン残額を保険でカバー出来るという制度です。最後に、金融機関とのローン契約を締結します。
まとめ
中古住宅の購入は、注文住宅に比べて初期費用を抑えやすく、購入から引き渡しまでの期間も短いというメリットがあります。しかし、物件の状態や契約内容など、事前に確認しておくべきポイントはたくさんあります。
購入を検討する際には、自分の希望や予算を明確にしましょう。複数の物件を比較して、納得のいく物件を見つけてください。
購入の流れや確認すべきポイントをしっかりと把握しておきましょう。特に、重要事項説明と売買契約は、契約内容をよく確認して、納得した上で進めることが大切です。